元禄二年の秋、松尾芭蕉は門弟の曾良を伴い、山中温泉を訪れ、泉屋に九日間逗留しています。山中温泉の総湯「菊の湯」の名称は、芭蕉が「奥の細道」で詠んだ「山中や菊はたおらじ湯のにほひ」に由来します。
その芭蕉が逗留した泉屋に隣接していた「扇屋」の別荘であった建物そのものです。
長年にわたり旅館として営業していましたが、時代の流れと老朽化により閉館。
しばらくそのままにされていましたが、その古式ゆかしい風情と山中温泉街の中心部にあるという恵まれた立地から、地域の行事に一部の部屋を解放するなどしていましたので、ただいたずらに朽ちていくのを惜しむ声が次第に広く大きくなっていったのであります。
そして平成十六年に大々的に再整備をし、芭蕉の館として再生再出発したものです。
明治三十八年の建築で築後百年を経ていますが、先人の知恵が随所に散りばめられた日本建築ならではの耐久性のたまもので、現代建築にはない安心感に満ち溢れています。







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山中温泉 芭蕉の館 〒922-0115 石川県加賀市山中温泉本町二丁目ニ86-1 電話 0761-78-1720
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